書写を通じて何ものにも代えがたい人生経験

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久留米教会 22歳 青年

 

 私が書写を始めたのは家族書写で、妹が書写をして小さいことでも願いが叶うことを知り、じゃあ自分もしようと思ったのが、きっかけでした。

 

 それから書写を続けて、国家試験にも合格することができました。

 私は大学を卒業し栄養士として就職をしました。これも書写で願ったことでした。職場ではまず調理作業からやるということだったので、頑張ろうと思っていましたが、現実は甘くありませんでした。

 

 初めての業務にも関わらず、「4年制大学を卒業しているんだから出来るだろ」などと上司に言われて毎日のように激しく怒られる日々でした。他の社員もそういう目でわたしをみて、雰囲気はとても悪かったのです。調理の作業よりも上司に言われることが気になってしまい、失敗をしては怒られていました。

 

 一日が終わり家に帰っても、「ただいま」さえ言えないほど疲れていました。前はご飯を食べることが好きで、たくさん食べていましたが、就職して食事がうまく喉を通らないほどのストレスがありました。仕事に行く前は溜め息が止まりませんでした。「朝から十回以上、溜め息をしている」と家族から言われました。

 

 職場では上司に対する恐怖心も出て、怒られるたびに泣きそうな気持ちになり、逃げだしてしまいそうになりました。挙句には辞めたいと家族に訴えるほどでした。

 

 そんなある日、母から「職場の環境が良くなるようにという願いで書写をしたら」と言われ、書写で今の状況が変わるのかと思いつつ、藁にもすがる思いで毎日、書きました。それでもあまり状況は変わりませんでした。母に話すと「その指導者が幸せになるよう願ってみたら」と言われ、私は耳を疑いました。嫌いな上司の幸せなど願えるはずがないと私は思ったのです。でもその時の母の顔はとても真剣なものでした。心は納得しませんでしたが、その人が幸せになるよう書写をしました。

 

 半月が過ぎた頃、私はまた仕事で失敗してしまい、明日は怒られると落ち込んでいましたが、当日は言われる前に自分から精一杯謝りました。

 

 すると、いつもはいびるように怒ってくる上司がその時は優しく、「今度からはするなよ」と言いました。

 

 次の日、今度は上司が分かりやすく作業を教えてくれたのです。私はそのことがすごく嬉しくて真剣に聞きました。それから少しずつ私の考えが変わってきました。失敗したら真摯に受け止め、「次に活かそう」と考え、前向きに仕事をしました。自分が変わると少しずつ周りの人たちが変わってきて、仕事を手伝ってくれるようになり、会話も増えて色々教えて下さいました。

 

 それから怒られてもその人の立場で考えられるようになり、「はい、分かりました」と素直に言えるようになりました。ご飯も前のようにおいしく食べられるようになりました。

 

 書写をしなかったら、私がここまで変わることはできなかったでしょう。書写は私の人生を大きく変えてくれたのです。私はまだ22歳ですが、人生でこの経験はとても大きなものになるだろうと思っています。

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