大学生・社会人の部 忠賞(2)


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「平和を愛する世界人として」を読んで

大学生・社会人の部:忠賞

 南千葉教区若葉教会 岡野 雅一 46歳

 

 「平和を愛する世界人として」……この題名を初めて聞いたとき、真のお父様のことを指して言われたものだと思っていました。平和を愛する世界人はお父様のことだと思ったのです。

 

 ところが全編を通して語られている内容は、単にお父様の生涯に起こった出来事を事実として描いているものではなく、お父様が人類の一人ひとりに、まさしく親が子を諭すように語られる内容であるように感じました。そしてすべての人々が、国境も、人種も宗教も関係のない、神様のもとに家族になりなさいというメッセージであることを知りました。「平和を愛する世界人」というのは他でもない私たち自身の目指すべき姿そのものであるということなのでした。

 

 90歳を越えられる真のお父様の生涯を、一冊の本の中にまとめることは、本来不可能なことです。それなのに、読み進めていくうちにその世界に引き込まれてしまうのは不思議です。さらにはこの自叙伝を受け取った方(渡した方の友人や親戚など)が今までの偏見を捨てて、教会やその教えに関心を持たれるという証しをいくつも聞くようになったのも、本当に不思議なことです。今まで、私たちはたくさんのお父様の説教集や訓読本を手にしてきました。お父様の数多くの業績もたくさん耳にしてきました。それが、たった350頁の本でもって、多くの人が心を動かされていくのです。

 

 きっと90歳になられた真のお父様にとって、この本は全人類の親という立場で語られた遺言のようなものなのだと思います。だからこそ、生涯に起こった出来事が綴られながらも、そのなかで私たちがどのように生きていかなくてはならないかということが、たくさん語られてありました。

 

 お父様が幼い頃、お父様のお父さんと牛の市場へ行って、どの牛が良くてどの牛が良くないかをあっという間に見極めて、驚かせたという話があります。そのなかでお父様は牛を愛すれば牛が見えると言われます。「この世で最も力強いのが愛であり、一番恐ろしいのは精神統一です」「この世のすべての生命は、自分たちを最も愛してくれるところに帰属しようとします」。

 またある箇所では、「お婆さんが来れば、お婆さんと友達になり、子供たちが来れば子供たちとふざけたりして遊びます。相手が誰であっても、愛する心で接すればすべて通じるのです」。

 

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