大学生・社会人の部 考賞(1)


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「平和を愛する世界人として」を読んで

大学生・社会人の部:孝賞

 M.K.

 

 「私たち、統一教会の食口が『真の父』と慕う文鮮明という方が自らについて語られた本とは、どのような中身なのだろう」

 

 それが、この本を手に取った私の率直な気持ちでした。

 そしてこの自叙伝は、み言がどれ程貴いかを知らない偏見と悪評で文鮮明先生を見ている一般の人たちが手にすることのできる普通の書店に並ぶというものでした。

 

 それは、とても誇らしいことでありながらも、過去の過剰なまでのマスコミ報道等を知る者としては、その反応に対して怖いものがありました。

 そんな中、期待と少しの不安でドキドキしながら、1ページ目を開いて…。

 『乾いた冬の終わりに、夜通し春雨が降りました』

 そんな書き出しで始まる文章は、私を一気に本の中に引き込んでしまいました。

 み言として私たちに向かって語るような、時に激しい感情を込めたものではなくて、淡々と、ただ淡々と自らの生涯を振り返っておられました。今までの人生や、これから先を見据えた未来についてなど…。

 「自叙伝」の名の通り、事実と真実を織り交ぜて、自らの信念と共に、率直に語ってらっしゃいました。

 それなのに、その中には愛しかなかった。

 何度読み返しても、序文から始まり最後の第七章まで、一文、一文、その行間からでさえ惜しみない愛が読み取れてしまう程に、そこには愛しかなかったのです。

 

 『真なる愛は、与え、また与えても、なお与えたい心であり、愛を与えたことさえも忘れさらにまた与える愛』と書かれていました。正に、真なる愛を体現された方であり、だからこそ、この本を読みながら、真の愛を感じて、その世界の中で幸福を感じた一時となりました。

 その姿を知り、同じ時を生きていられるこの瞬間を深く感謝すると共に、父母を支える子女として、真のお父様の願いである「真の愛と幸福で満ちたすべてが一つとなる世界」が実現するための礎の一つになれればと、改めて、感じました。

 

 今、私たちが生きている環境も、自身の心の中でさえ欲望に支配されています。自己を制し、真の愛ですべてを主管するのは、強い意志と決意、そしてそれを実践できるように訓練してすら、罪深い身には難しいことでもあります。すべてはまず自分が変わらなくては…。

 真のお父様の、真の父母様の子供であると胸を張って言えるように、志を立て、一歩ずつでも前へと進んで行かなくてはと、思いました。