社会人の部 優秀賞


⇒入賞者一覧

理想家庭を通じた世界平和の実現

(社会人の部:優秀賞)

 太田博久

 

1 はじめに

 

 神様の下の一家族世界を実現する為に、神様がこの地に文鮮明先生を送って下さいました。その文先生と約35年前に出会い、人生が大転換した一人として、神様の導きとその結果を述べてみたいと思います。高校時代の大きな悩みとの対決、この解決なくして人生全体を歩めないと言う苦悩の日々を過ごし、この日々を見て聴いていて下さった神様が、高校3年生の春と大学入学式の日にみ言を携えた友人を送ってくれました。この出会いが全生涯を決定付けた真理との出会いだったのです。文先生とイエス様から教えて頂いた膨大な内容です。

 このポイントを絞り込みまとめて、私の人生との関連性を記して見ました。私は6000双の祝福を受けました。その際、大きな垂れ幕に「理想家庭を通じての世界平和実現」とありました。文先生の言われる世界平和が現実のものとしてこの地上に現れてくる具体的道筋が、自分の家庭の歩みを通じて明確に分かりました。

 

2 私の悩み

 

 高校時代の悩みとは、人生の目的とは何かというものでした。私には20歳年上の叔父さんがいました。文武両道そのものの立派な方でした。叔父はミッション系の大学でしたので、聖書をいつも読んでいましたし、哲学書も読んでいました。また、英語も堪能でした。

 

 しかし、一つ悩みがあったようです。人生の目的が明確にわからず真理を探究しているようでした。聖書も哲学書もボロボロでした。けれども解明できない多くの疑問があったようです。その不満を酒にぶつけていました。この酒が原因で夫婦の仲にも色々と問題があったようです。こんな立派な叔父さんなのに、と高校生の私は思いました。幼い私は叔父さんの心の苦悩は分かりませんでしたが、とても影響を受けました。私自身も、人生の目的は何かと真剣に考えるようになりました。

 

 かつて旧制一高生の愛読書であった『三太郎の日記』『善の研究』『愛と認識の出発』は名著でしたが、明確には分かりませんでした。ただ、この本を読み進めていくうちに「私には一人の女性を生涯愛し続ける愛が無い」と本当に気づきました。絶望でした。長男だから、将来結婚したくなくてもお見合い話が来て、結婚すると思いました。愛が無いのですから、この人生の延長上には確実に離婚が待っている事は分かっていました。本当につらく悲しかった日々でした。ある日、大きな岩の上で、将来私と結婚しなければならない世界一不幸なまだ見ぬ女性の為に涙しました。悲惨の一文字です。

 

 人生の目的がわからないこと、自分の中に愛が無いこと、この二点が私の最大の悩みでした。この問題を解決して人生を出発しないと叔父さんのように酒びたりの人生が待っていると思いました。実際私の妹は離婚しました。妹の苦しみは心の激痛そのものでした。余りにも悲惨でした。どうしたらこの二つの問題を解決できるのか? そればかりを考えて日々を過ごし毎日毎日、倉田百三の全ての本に目を通していたのです。

ページ: 1 2 3 4 5